ご存知の方も多いかもしれませんが
2020年から、大学入試が大きく変わります。
今までのように、センター試験で広汎な知識を問うマークシートテストから、記述式への変更です。
それは、知識や理解よりも、思考力・判断力・表現力が重視されるようになるからなのです。
先日イギリスの教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーションが公表した「世界大学ランキング」では東京大学は過去最低の46位となりました。
そこで、文科省は2017年から入学者受け入れの方針を、改訂しています。
特に注目したいアドミッション・ポリシーとは、「どのような入学者を受け入れるのかという基本方針であり、入学者に求める学習成果を示すものです。この学習成果とは、新しい大学入試で求められる「学力の3要素」を指しており、
(1)知識・技能
(2)思考力・表現力・判断力等の能力
(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
のことを言います。」
そして、企業がどのような人材を求めているかについてですが、
以下のように変化してきています。
株式会社リクルートキャリアの就職みらい研究所が発行する
「就職白書2017」によれば、「企業が採用基準で重視する項目」
1位は「人柄92.9%」
2位「その企業への熱意76.1%」
3位「今後の可能性68.8%」
となっており、「大学・大学院名」は11位で14.7%でした
(「大学・大学院名」については2014年の同調査とくらべて5.3%減少)。
すでに一部の企業を除けば、学校歴が就職活動に有利にはたらく時代は終わりに近づいていると言えるのです。
今後、就職や転職を考えている人は、
「あなたは大学で何を学んできましたか」
「入社して何ができますか」
の質問に答えられるように、主体性を持って学ぶ姿勢や人間性を磨く必要があると言えるでしょう。
特に英語は、センター試験でも3科目選択の場合は絶対に外せません。記述式だけでなく、話す・聞く・読む・書くがどれだけ実践的にやれているかがカギとなるでしょう。
現在私は、翻訳の仕事もしていますが、頻繁にAI関連のニュースが飛び込んできます。
AIが「家族が欲しい」と言い出したり、自分の子供を作ることもできるようで、その日々の進化には恐怖さえ感じます。
北欧のある国では、時給2500円以下の仕事はAIにやらせるようになるらしく、これからの人間は、人間にしかできない創造性や独創性がないといけないのでしょう。
あなたは、どのように考えますか?
“Cheers”(じゃあね)